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最近読んだ小説

加齢なのか社会的な順応なのかわからないけど、十代の頃より確実に小説を手に取ることが少なくなった。ここ最近は意識的に本屋に立ち寄るようにしていて本を買う機会が増えたけど新書が多い。新書ばかり読んでると息が詰まるような気がしてエッセイなども混じえながら最近は小説な気分。単純に新書に気になるテーマが見つからないというのもあるけれど。

人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

いつだか思い出せないが映画を見たことがあって、ナオコーラさんの他の著作も以前読んだことがあり、どちらもぼんやりとだが確実に印象として残っていて読んでみた次第です。行間の使い方が印象的で、空間の多い紙面に平易な文章が並んでいて、書いてある言葉よりもその空間にある意味が多くを語るという感じだった。特徴的な文体だと思った。

ホテルローヤル (集英社文庫)

ホテルローヤル (集英社文庫)

いつだかの直木賞受賞作で、テレビで著者の方のインタビューを見るにつけ読んでみたいなあと思っていたものが、文庫になり平積みされていたので購入。北の大地の寂寥感と現実の冬の寒さがリンクして一気に読んでしまった。社会の苦しさ・侘びしさがエンタメに昇華されていて、救いのない話が多いのに不思議と読後感は心地良い。とても面白かった。大衆文学とはこういうもののことを指すのかなと思った。巻末の解説も秀逸だった。